本日から「東京フードテクノロジーウィーク2021」が開催中だ。「東京フードテクノロジーウィーク2021」は日本イージェイケイが主催する食品関連商材が一堂に集まる専門見本市。リテール・製パン・製菓に関する商材が集まる「P&B JAPAN」、健康・栄養系食品にフォーカスした「栄養食品素材展」、簡便食品の開発技術関連商材の「冷凍・レトルト・インスタント食品素材技術展」の3展で構成される。今年はパシフィコ横浜で9月3日まで実施する。
J&T環境は食材保管倉庫などで活用できるパレットを出展。SDGsに配慮したリサイクル100%のプラスチックパレットは、製造過程でプラスチックチップの洗浄を行っていることから従来のプラスチックパレットよりもニオイを抑制。1m×1mサイズの耐荷重は1tでありながら、重さは10kgで他社製品よりも軽量という。「オリジナルのメッシュ形状で他社のプラスチックパレットよりも強度が高い点も特徴」と担当者は話す。もともと輸出で使われることを目的として開発したものだが、これらの特徴から食品業界での新規開拓も望めるとして出展。来場者のうち「SDGsに敏感な大手食品会社などから興味を持たれている」と語った。
害虫駆除や防除業を手掛けるFCCは、厨房から飲食エリアまで、店内全体の清掃サービスを提案。FCCコーキングという独自開発した害虫駆除クリームは環境負荷を与えない点が大きな特徴。年間の衛生管理サービスとして提供しており、コロナ消毒などにも対応する。ブースに訪れる来場者は店長やオーナーが多いそうで「清掃に課題のある来場者もいるので、解決できるような提案をしている」と担当者は話す。
米粉をはじめとする米穀粉類の製造・販売を行う群馬製粉はパン専用の大豆焙煎粉、うるち玄米焙煎粉を出展した。”米粉パン”など、パンでの利用も聞かれるようになった米穀粉だが、まだ和菓子での利用が多いそうで、ベーカリーでの販路拡大を狙っての出展となった。「素材をまるまる小麦粉から米穀粉に変えるのはベーカリー側にとってハードルが高い。そこで今回はベーカリーのルーティンを崩すことなく、新たな素材を試すことができる、普段使っている生地に練りこむことができる製品を出展した」と担当者は語る。そのほか、秋田県立大学とスターチテック社との共同開発を行っている2022年に発売予定の難消化性澱粉などもPRした。