9月の訪日外客数、前年同月比34%増…日本政府観光局(11/2)

日本政府観光局(JNTO)が発表した9月の訪日外客数推計値によると、9月は71万7800人が訪日、9月単月では過去最高を記録するとともに、9月としては初めて70万人台に達し、前年同月比34%増となった。

9月の訪日外客数を年別にさかのぼると、これまで過去最高であった2007年9月の68万9183人とくらべ、今年9月は約2万9000人が増加。なお、訪日外客数は昨年11月以降、前年同月比11か月連続で増加している。

なお、昨年9月は円高、景気低迷などの影響で、訪日外客数が16・5%減少したが、本年9月にはその反動が生じ拡大した。

この9月のプラス要因をJNTOでは、訪日旅行の広告・宣伝効果、景気の回復・好転、航空便・航空座席数の増加・回復、チャーター便の運航数増(中国)、割安航空券の設定・販売競争過熱(豪州、カナダ)、クルーズ船需要増、訪日個人観光査証の発給条件の緩和措置(中国)、大手旅行会社による訪日旅行専用サイトの開設(シンガポール)、インセンティブ旅行の催行(台湾、シンガポールなど)、訪日教育旅行の需要回復(豪州)、連休の創出(観光、中国)、「鬼月」の該当日数減少(台湾、シンガポール)などが上げられる、と分析している。