JCCB通常総会 IMEは初日20:00まで開催(6/20)

(一社)日本コングレス・コンベンション・ビューローは6月20日、京王プラザホテルで平成23年度JCCB通常総会を開催した。

会長の猪口邦子参議院議員は公務のため欠席したが、「東日本大震災の影響や風評被害による厳しい状況のなか、会議誘致の動きを止めることなく、いっそう促進して地域経済活性化につながるMICEを推進していくことが、わたしたちがいますべきことだと思います。そのためにJCCBは日本各地でMICEが開催されるように国の援助を仰いだり、行政に対して意見の具申を行なってまいります。また、会員のみなさまはそれぞれ現地情報の発信や自粛ムードを取り払うようにイベントに取り組んでいただき、一丸となって難局を乗り越えましょう」と挨拶を寄せた。

観光庁の岩本晃一MICE推進担当参事官は来賓挨拶で「先日参加したIMEX(5/24~26、独・フランクフルト)で感じたのは、原発事故の風評により日本でのMICE開催は難しいというMICE担当バイヤーの生の声でした。そのような状況を打破するために、ICCAをはじめとする国際団体を通じて、日本の状況を正しく広く発信しています。また、MICE推進活動の活性化にむけて、来年度予算にMICE関連の予算が再度盛り込めるように努力をしています。もちろん行政だけでなく、関係者全員が力を合わせて各自ができることを行なうことがMICE業界を盛り上げるためには必要です」と述べた。

総会では平成22年度の事業報告・収支決算報告、平成23年度の事業計画が議論された。事業活動方針については、MICEは地域経済の刺激につながるものとして、観光庁の進めるMICE推進活動に積極的に参画するなど、全力を挙げて取り組む。JNTOとの連携を密に国際・国内コンベンションの誘致促進、人材育成、関連企業・団体のネットワーキング事業を実施してMICE振興に寄与するととともに、会員の意見をとりまとめ、政府および関係機関に意見・要望を具申することとした。

事業計画は、1.コンベンション誘致促進事業、(1)第21回国際ミーティング・エキスポ(IME2011)の開催、(2)IME関連国内キーパーソンの招請、(3)コンベンションビューロー部会開催、(4)会議開催情報の収集・提供。2.広報宣伝活動、(1)ウェブサイトの充実、(2)メールマガジンの配信、(3)IME開場内にJCCBブースを開設。3.人材育成事業、(1)MICE技能研修会(産業部会MICEセミナー)、(2)実務担当職員研修会、(3)観光庁の人材育成事業に協力。4.組織強化と会員拡大のための事業。5.会議管理業務。6.コンベンション産業部会。7.実務担当職員研修会実行委員会などが提案され、総会で承認された。

IMEの開催日時は2011年12月14日(水)13:30~20:00、15日(木)10:00~17:00へと変更。初日に夜まで開催して医学界関係者の参加促進を図るほか、ラウンジやハッピーアワーの設定、ホステッドバイヤープログラムの導入、事前登録者へのメリットの供出などで主催者の来場をふやし、出展者が将来の顧客をより多く獲得できる場づくりを目指す。(6/20)