電子情報技術産業協会(JEITA)は10月19日から22日までの4日間、「CEATEC 2021 ONLINE」を開催する。開催に先立ち、10月18日にはオンライン記者会見を実施した。
鹿野清CEATECエグゼクティブプロデューサーは「昨年、CEATECはこれまでと全く異なる史上初の完全オンライン開催をし、延べ15万人が会場を訪れ新しい一歩を踏み出した。今年は当初、幕張とオンラインを組み合わせた新たな開催形式を予定していたが、出展者や来場者の安全を最優先し、6月に完全オンライン開催に切り替えた」とこれまでを振り返るとともに、「9月からのプレイベント、10月のメインイベント、11月末までのアフターイベントという新しい展示会の姿に挑戦し、オンラインだからできることで社会においてより重要な役割を果たす」とCEATEC 2021 ONLINEの意義を語った。
今年の開催規模は出展者数314社・団体(2020年実績:356社・団体)。新規出展者数128社・団体、スタートアップおよび大学研究機関出展者数115社・団体、海外出展者数は20カ国・地域より85社・団体(2020年実績:71社・団体)となった。これについて鹿野氏は「昨年より数は下がったが、バラエティに富んだ出展になっている」と評価した。
記者会見ではCEATEC AWARD 2021の総務大臣賞、経済産業大臣賞も発表。総務大臣賞はNCEの「NECが目指す未来のまち ~スーパーシティ」が、経済産業大臣賞は東芝の「フィルム型ペロブスカイト太陽電池」が受賞した。総務大臣賞はスーパーシティ、スマートシティで想定される、先端的サービス提供に必要な共通機能を実現するクラウドサービス「都市OS」構想について、NECの複数の自治体を支援してきた実績と総合力が評価。経済産業大臣賞は軽量で柔軟性のあるフィルム型ペロブスカイト太陽電池において、現在普及している多結晶シリコン型の太陽電池と同等の15.1%というエネルギー変換効率を実現するとともに今後の幅広い実用性が期待される点が評価された。
CEATEC 2021 ONLINE はオンデマンド期間を含む11月末までで15万人超の来場者数を見込んでおり、結果は12月上旬に発表予定。