中国市場テーマにインバウンドフォーラム(7/28)

ポータル・ジャパン(株)は7月28日、新宿区立四谷区民ホールで「第3回インバウンドビジネスフォーラム」を開催。

今回は“復興への最新動向と国慶節に巻返す中国マーケット”をテーマに各講師が、東日本大震災の大きな打撃から目覚ましい回復を遂げている中国市場の現状や、中国の旅行シーズンである国慶節へ向けて準備すべきことなどを語り、業界関係者およそ300人が聴講した。

日本政府観光局(JNTO)の神保憲二理事は「2011年上半期の総括、そして震災後のインバウンド復興状況」と題して講演。「震災と原発事故後の各国の日本への渡航自粛勧告などの影響で、訪日旅行は約70%減少と大きな打撃を受けたが、アジア諸国の経済成長を背景とした、長期スパンでの市場拡大傾向は継続している」と語った。

(株)中国市場戦略研究所の徐向東代表は「中国現地の最新動向と国慶節への期待」をテーマに中国での市場調査の結果や日本企業の成功事例をあげ、中国市場で成功するための戦略を紹介。柔軟な発想、先入観を捨てること、中国市場から日本に求めているものを売ることの3点をあげた。また、具体的な中国市場のプロモーション手法として、SNS(ソーシャルネットワーク)や、現地での商談会の重要性を挙げた。

また、国土交通省観光庁国際交流推進課の鬼木秀雄課長補佐による「観光庁VISIT JAPAN事業ご紹介」、レジャーサービス研究所の斉藤茂一所長の「国慶節に向けて準備すべきことは多い!」の講演に続き、(株)チャイナ・コンシェルジュCEOの大西正也、AMAGA JAPAN日本部責任者の邸 以昌氏、サンシャインシティプリンスホテルの宿泊支配人白尾浩児氏によるパネルディスカッションでは、中国インバウンドの現状と国慶節に向けた具体的な取り組みについて語られた。

フォーラム終了後にはホテルJALシティ四谷東京のテラスルームで交流会が開催された。(7/28)