アグリフードEXPOの商談件数52%増(8/4)

国産農産物の展示商談会「第6回アグリフードEXPO 東京 2011」が8月2日・3日の2日間、東京ビッグサイトで開催された。主催は(株)日本政策金融公庫、運営事務局はエグジビションテクノロジーズ(株)。

同展は全国各地で魅力ある農産物づくりに取り組んでいる農業経営者や、地元産品を活用した食品を製造する食品メーカーに販路拡大の機会を提供。今年は564先(前回549先)が出展、511小間(同501小間)と、農産業を取り巻く厳しい状況のなか昨年を上回る規模で開催。来場者は1万2,327人(同1万3,030人)やや下回ったものの、出展者アンケートによる商談引合件数は6,985件(同4,583件)で52%増と大きく伸びた。

3日に行われた同時開催セミナーでは、OOCL(ジャパン)(株)の執行役員黄明添氏と(株)ビズウィンコンサルティングの代表取締役CEO衣笠雅実氏が「震災後の中国輸出ビジネス-その行方と対策-」をテーマに講演を行なった。

黄氏は自身の中国での食品会社経営や中国投資に携わった経験をもとに、中国市場攻略の方策を、海外市場開拓に強い意欲をもつ約100人の農業関係者にレクチャー。マーケティング、商法・商習慣、税法の注意事項を提示し、成功の秘訣として事前踏査と将来ビジョンの明確化、流通チャネル全体の利益を守ることなどを挙げた。衣笠氏は神戸市の取り組みを基盤とした中小企業の海外輸出支援サービスを紹介した。(8/4)

東京ビッグサイト会議棟で開催されたセミナーには100人を超える聴講者が出席した