日本の成長戦略のヒントとしてMICEをクローズアップ(9/18)

月18日放送のフジテレビ報道番組「新報道2001」でMICEが日本の成長戦略のヒントとしてクローズアップされた。

ニッポンの成長戦略SPとして番組ゲストには大阪府知事の橋下徹氏が登場。日本経済復活の鍵となる戦略をとなえてきた橋下知事の特区構想は、政府の新成長戦略の柱となって今年6月総合特区制度法として成立した。特区認定に向け本格的に動き出す地方自治体の実際を、海外との都市間競争などの視点も交え、番組は構成された。

MICE*について番組では、日本が目指す成長戦略のヒントとして紹介。観光立国成功例の代表格であるシンガポールは観光政策としてMICEを誘客のカギとしている。マリーナ・ベイサンズなどがIR(統合リゾート)で一般観光客だけでなくビジネス客を取り込んでいるなどを例として示した。「MICEで訪れたビジネスマンは渡航者の27%だが、観光収入は40%。観光にとってMICEはとても大切」とシンガポール政府観光局の広報部長は話す。

*Meeting(企業の会議、研修)、Incentive(企業報奨、研修旅行)、Convention(国際会議、学会)、Event/Exhibition(見本市、展示会)。

一方、日本では、今年事業仕分けでMICE誘致予算の4億円が見送りとなり遅れをとっている。そのようななか、国に先駆けてMICE産業の促進にいち早く取り組んできた沖縄を番組ではピックアップ。沖縄は2008年から県の観光施策の4本柱にMICEを取り入れており、VTRでは実際にMICEで訪れたビジネスマン獲得に取り組む現地コーディネーター、夜の工場見学を企画する泡盛メーカーが取り上げられた。

番組にゲスト出演した橋下知事は、「関西空港ハブ化」や「大阪カジノ構想」を掲げているが、観光政策も含め都市による行政戦略が日本の成長戦略そのものだと持論を展開した。

新報道2001は、17年間、日曜朝の政治討論番組として親しまれてきたが、フルモデルチェンジし、全国・全世界に飛び出して深層取材に奔走。社会・経済など、生活における旬の知的情報全般に深く切り込む報道番組としてスタートした。放送時間は7:30~8:55。

9月26日、27日に開催される「沖縄MICEプロジェク2011」の概要や、沖縄MICEコンテンツトレードショーに出展する注目の出展企業をピックアップしている。