米Microsoftは11月2日(米国時間)、アバターを用いたオンライン会議を実現可能な「Mesh for Microsoft Teams」を発表した。
Mesh for Microsoft TeamsはMicrosoft MeshのMR機能とTeamsの会議機能を融合したもので、2022年の提供開始を予定。仮想オフィスをはじめとするイマーシブ空間を作成し、その中で自信がカスタマイズしたアバターを自由に動かすことができる仕組みを構築していく。
サービス当初は会議や交流イベントなどに活用できる複数のイマーシブ空間を提供する。2022年前半に提供を開始するプレビュー版ではTeams会議に固有アバターで参加できるようになるほか、自分自身がビデオに映ったり、静止画像やイニシャル入りのアイコンを使うこともできる。
同社プリンシパル・プロジェクト・マネージャーのKatie Kelly氏は今後のスケジュールについて「最初は喋りに合わせて顔のアニメーションが動き、両手も動くようにする。音声を取り込み顔の表情として再現するというシンプルな仕組みで、一定の存在感を得られるだろう。その後、Microsoftの豊富なAI技術を活用し、カメラで口の位置を推測したり、頭や顔の動きを模倣したりといったことが実現できるようになると考えている」と話す。
MicrosoftではMesh for Microsoft Teamsを仮想空間で人々が生活する「メタバース」の入口としたい考えで、まずはTeamsの2億5000万のユーザーにアプローチをかけていく。