光・レーザーの国際会議「OPIC2012」の概要を発表(2/14)

OPI協議会は、4月25日から27日の3日間、パシフィコ横浜・会議センターで開催する「OPIC2012(OPTICS & PHOTONICS International Congress 2012)」の概要を発表した。

OPIC2012は、世界各国の光・レーザー技術を基盤とした学術および産業の最先端を結集した国際会議として、今年、第1回目のスタートとなる。1994年からレーザー学会主催で毎年開催してきた展示会「レーザーEXPO」等を含む日本最大級の光関連総合展示会「OPTICS & PHOTONICS International Exhibition」と同時開催し、学術発表と技術展示を併設して相乗効果を図るもの。

OPIC2012組織委員長の中井貞雄氏(レーザー学会会長、大阪大学名誉教授)は、開催に先立ち、「世界的に見た時、中国やアジア諸国の台頭が著しく、かつ欧米における国策としての光・レーザー技術の推進により、日本の光・レーザー技術の相対的な地盤沈下が指摘されている。それを食い止めるとともに、大震災を経験し世界中が日本に注目しているなか、日本復興の証しとしてもわが国が中心となる光・レーザー関連の国際会議を開催する意義は極めて大きい。欧米からの招聘型国際会議ではなく、日本が主体となり諸外国に呼び掛け国際会議をスタートさせることは『技術立国日本』の再生に直結する」と、日本で開催する意義を語った。

初日は、米国・ドイツ・中国で取り組まれている光・レーザー技術の今がわかる基調講演、展示会見学、シンポジウム&パネル討論のプログラムと、全般的に知ることができる内容となっており、2日目以降は6つの専門会議で展開される。

論文発表、招待講演などは約300件(うち海外からの講演者は約100人)となっており、1000人以上の参加者を見込んでいる。

すでに、2013年の開催も決定しており、事務局では、日本初の定点観測ができる会議だとしている。

その他、詳細については事務局(TEL03-5228-3541)まで。

 

■6つの専門会議

◇先進レーザーと光源技術 (ALPS’12) 主催:レーザー学会
  Conference Chair:緑川克美 (理化学研究所)

◇レーザーディスプレイ (LDC’12) 主催:応用物理学会/日本光学会 
Conference Chair:黒田和男 (東京大学)

◇レーザー医療(CLSM 2012)主催:日本レーザー医学会
Conference Chair:菊地 眞 (防衛医科大学校)

◇高エネルギー密度科学の応用(HEDS 2012)主催:レーザー学会
Conference Chair:兒玉了祐 (大阪大学)

◇レーザー核融合エネルギー (CLIFE’12) 主催:大阪大学レーザーエネルギー学研究センター
Conference Chair:疇地 宏(大阪大学)

◇CFRP等複合材料のレーザー加工(LPCC2012)
共催:レーザー学会、高温学会/レーザ加工学会、中部レーザ応用技術研究会
Conference Chair:沓名 宗春(光産業創成大学院大学)