スポーツイベントで日本を元気に「第8回シンポジウム」開催(3/6)

(社)スポーツ健康産業団体連合会は3月6日、如水会館で「第8回シンポジウム」を開催。(社)日本イベント産業振興協会の太田正治専務理事が「イベントのチカラでニッポンを元気に」、経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課長の藤本康二課長が「ヘルスケア産業の可能性」と題して講演を行なった。

太田氏は、昨年国内で開催されたイベントは4万2,357件とし、市場規模2兆4005億円、経済波及効果を9兆5614億円という推計数字をあげた。またイベントを博覧会、フェスティバル、見本市・展示会、会議イベント、文化イベント、スポーツイベント、販促イベントと7つにカテゴライズし、スポーツイベントは開催件数6673件で事業費551億円、来場消費額890億円という数字から、単一での規模が非常に大きい分野と分析するなど、産業視点からスポーツイベントについて解説した。

また、同協会が取り組む人材育成事業として、業務管理者資格・イベント検定・スポーツイベント検定の紹介のほか、今年のロンドン五輪で始めて運用されるイベントマネジメントの認証制度ISO20121の説明や、その策定国際会議に日本代表として、障害スポーツへの適用や、日本のイベントも適用可能になるような、さまざまな提言などを紹介した。

また、イベントのチカラを震災復興に活用する取組みとして「学びを通じた被災地の地域コミュニティ再生支援事業」のほか、東北復興支援イベントとして、先日開催が決定した東日本サイクルイベント「CYCLE AID JAPAN2012」や「東北六魂祭」などを紹介した。

藤本氏は昨年7月に新設されたヘルスケア産業化について、設立の経緯やそれにいたる社会的背景などを説明。従来の診療報酬を前提とした医療保険制度では対応できない保険以外の部分を、事業として展開する重要性をアピールした。

講演終了後には第4回地域・スポーツ振興賞の授賞式も行なわれた。経済産業省商務情報政策局長賞となる最優秀賞はNPO法人石巻スポーツ振興サポートセンター、日本商工会議所奨励賞(優秀賞)はエクストリームシリーズ実行委員会、(社)スポーツ健康産業団体連合会会長賞はトライアスロン世界選手権シリーズ横浜大会組織委員会に送られた。また佳作3点は智図町森林セラピー推進協議会、みなかみデサントスポーツタウンプロジェクト、兵庫神鍋高原マラソン全国大会実行委員会が受賞した。(3/6)

1.日本イベント産業振興協会 太田正治 専務理事

2.経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課 藤本康二 課長

3.(社)スポーツ健康産業団体連合会会長賞を受賞したトライアスロン世界選手権シリーズ横浜大会組織委員会(右)

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