UFIがITと運営の先進技術を表彰、展示会産業の継続的革新促す(5/8)

国際見本市連盟(UFI)は4月26日・27日、オランダのユトレヒトでフォーカス・ミーティングを開催、2011年の展示会産業アワードの投票が行なわれた。

ICT部門ではメッセ・フランクフルトが大賞を受賞、オペレーション部門ではフィラ・デ・バルセロナが大賞を受賞した。

メッセ・フランクフルトは、オンライン・オフラインともに利用できるスマートフォン用アプリのパッケージが評価された。フロアプランや、出展者検索、ソーシャルメディアとの連携、カスタマイズが可能だという。同社の15件のイベントで採用されており、来場者が展示会のメリットを最大限活用できるツールとの認識が高まっている。

フィラ・デ・バルセロナはクレーム管理システムを開発。展示会の運営やセールスに対する利用者のクレーム解消・満足度向上、カスタマーサービス部門の生産性向上に大きく寄与した。システムを使用した結果、もっとも多かった苦情はブース設営サービスで、備品レンタル、電力供給へのクレームが多かったという。同社はサービス品質向上モデルを構築し、顧客満足だけでなくスタッフのモチベーション向上にも成功したという。

UFIの会長ポール・ウッドワード氏は「他の産業と同様に展示会産業も常に革新が求められている。当アワードは創造的なソリューションを表彰することで、展示会産業の発展に寄与している。会員のみならず非会員にも門戸を開放していますので多くの方にノミネートして欲しい」と語った。

なお、2012年度は新たにサステナブル部門を新設する予定だという。