読売新聞グループ本社、読売巨人軍、東京ドーム、三井不動産の4社はプロ野球・読売ジャイアンツの本拠地である東京ドームにおいて過去最大規模のリニューアルを実施する。
メインビジョン単体の面積としては国内スタジアムで最大規模となるフルカラーLEDメインビジョン(横幅約125.6m、面積約1,050㎡)を設置。従来のメインビジョン(約238㎡)と比較して面積は約4.4倍に拡大し、画質面においてもメインビジョンとしては国内プロ野球場最高レベルとなり、高精細映像を使った映像演出を実現する。メインビジョンとともに導入する送出制御システムにより、音楽や照明と連動した映像や静止画の演出表現、アニメーションなどの動きを交えた様々な特殊効果のほか、後述の外野フェンス上部リボンビジョンや場内コンコースのデジタルサイネージと連携したコンテンツ発信も可能となる。
各入場ゲートから観客席に到着するまでの動線ではジャイアンツの世界に没入できるよう、デザインを刷新しデジタルサイネージを導入。コンコースにはLEDディスプレーやデジタルサイネージを設置し、洗練された空間を構築する。場内コンコース等に約260台のデジタルサイネージを導入するほか、内野22ゲートと外野25ゲートのエントランスには大型LEDディスプレーが設置され、迫力ある映像の送出が可能となる。東京ドームのメインゲートである22ゲートでは大型LEDディスプレー3面(横6.5m×縦3mが1面と、横5m×縦3mが2面)に加えて、16本の天井LEDディスプレーが設置される。
観客席の新設、増設およびプレミアムラウンジもフルリニューアル。グループ席の新設や既存エリアの拡張、改装を実施。座席の形状や材質に個性を出すだけでなく、各席種での観戦体験をイメージした付帯サービスまで設計し、ユニークさを追求する。場内4か所に定員数や専有面積、付帯設備などで特長をつけたグループ席400席を新設。
場内の完全キャッシュレス化と顔認証技術を本格導入。東京ドーム場内の全売店、客席販売、場内チケットカウンターなどにおいて、2022年3月から「完全キャッシュレス化」を実施し脱現金へとシフト。接触機会を減らすことで感染対策を強化するほか、売店等での待ち時間が短縮も期待される。完全キャッシュレス化は巨人戦のほか、東京ドームで開催される他のスポーツ・音楽等のイベントでも適用。場内には「DXサポートデスク」を設置し、初めてキャッシュレス利用する人へのサポートも行う。