2月16日、千葉・幕張メッセで「第56回スーパーマーケット・トレードショー2022」が幕を開けた。
主催である全国スーパーマーケット協会の横山清会長(アークス社長)は開会式で、「この1週間、本当に開催できるのかという議論もあったが、リスクをクリアして作り上げた。地方自治体協力のもと1652社が出展し、外国からも6カ国から69社が出展している。スーパーマーケットは人々の命を守る仕事で、働く人はエッセンシャルワーカーだ。その役割はこれからさらに大きくなっていく。国民の命を守る気概でやっていく」と挨拶した。
パナソニックは“サステナブルなお店づくり”をテーマに出展。独自のクリーンテクノロジー「ナノイーX」搭載のスーパーショーケースは除菌等に効果のあるOHラジカルを含んだ「ナノイー」を冷気に乗せてショーケース内で循環させることで庫内を清潔に保つことができ、48時間後の除菌率は99.2%におよぶという。そのほか、CO2冷媒採用ノンフロン冷凍機システムの最新版や、IoTで店舗運営をサポートするクラウドシステム「エスクーボ」、電池の長寿命化に成功した電子棚札、ニューノーマル時代の新しい買い物スタイルを提案する冷凍冷蔵ロッカーなどを展示した。
国分グループは“新時代を切り拓け”をテーマに回遊型のブースを出展。テレワークの昼食などを提案する「在宅新時代」、環境に配慮した「サステナブル」、コロナ禍で競争が激化している「EC」、需要が高止まりする「家飲み」、地域産品で差をつける「お宝発見」、健康意識の高まりに合わせた「ヘルス&ビューティーケア」、2022年のブレイクを予想する「トレンド2022」、生活の購買行動や心理を読み解く「新時代ナビゲーション」の8ゾーンでグループの強みを来場者に提案した。
東芝キヤリアは画像認識AIカートを参考出展した。Imagrが開発したショッピングカートで、カートへの商品の入れ出しだけど買い物リストへの追加・削除が可能。スマホアプリでチェックアウトが可能なフリクションレスを実現する。
会場内には「食べくらべ体験STAND」が設置され、タレやドレッシング、ソースなどの違いを実際に料理を口にしながら比較することができた。初日には大阪王将こだわり餃子にヤマサ醤油のからめタレ油淋鶏、キューピーの具沢山ドレッシングトマト、ケー・アイ・エスの激辛ハバネロといった3種類のシーズニングによる食べ比べを実施した。
同展の開催規模は出展者数1652社・団体2976小間、地域産品メーカー1170社以上。同時開催の「デリカテッセン・トレードショー」と合計すると出展者数1690社・団体3197小間となった(2月10日現在)。初日には1万4894人が来場した。