東京都は三十日、築地市場跡地(中央区)の再開発を巡り、事業の方針と事業予定者の募集及び選定について、詳細を発表した。
水と緑に囲まれた都心の大規模な土地、歴史・文化資源などのポテンシャルを生かしながら、都心と臨海部を効果的に結びつけ、民間の力を最大限に活用して、東京や日本の持続的な成長につながるまちづくりを進めていくことを基本方針としており、以下のコンセプトの実現に向け、以下①から③までの取組の方向に沿って本事業を実施する。
《コンセプト》
「水と緑に囲まれ、世界中から多様な人々を出迎え、交流により、新しい文化を創造・発信する拠点」
《取組の方向》
① 水辺の東京を象徴する景観を創出。
水際にある東京の都市の特性を象徴する、水上から訪れる人々を出迎えるシンボリックで印象的なアイコンとなるデザインとする。
② 水や緑、歴史を生かし、東京らしい魅力で世界の人々を迎え入れる。
東京湾、隅田川及び陸からの様々なアクセスを生かし、様々な出迎え方ができる場をつくる。
水辺を生かし、緑を充実させながら、交流を生み出す広場やたまり空間を十分に確保し、居心地が良く歩きたくなるまちを形成する。
ひとを惹きつける魅力ある空間などにより、伝統と先端が共存する東京の魅力に出会える場所にする。
③ 多様な交流の中で新しい文化を創る開かれた舞台とする。
大規模集客・交流機能の導入や屋外広場などにより、様々な人を包容力高く受け入れ、誰もが主体的に多様な活動を展開し、交わることで新しい文化を創出する舞台とする。
さらに、事業の具体化に当たっては、次の3点についても効果的な取組を行うとともに、以下の(1)から(3)までの方針に基づき事業を実施する。
ゼロエミッションの実現、国産木材の活用
デジタルと先端技術の活用
施設整備・運営における将来の新たな感染症の予防・拡大防止
事業予定者の募集及び選定についてだが、現在、公募に関する今後のスケジュールは以下を予定している。
質問書への回答書の公表 令和4年6月中旬
募集要項等の公表 令和4年秋頃
提案書受付、提案審査 令和5年夏頃
事業予定者決定 令和5年度内
また、事業に応募を検討している民間企業からの質問を受け付けている。詳細は東京都都市整備局のHPから(質問提出期間は令和4年4月 27 日(水曜日)及び同月 28 日(木曜日))。