3月23日から25日オンラインにて、2022年11月30日にオープンする「宇都宮駅東口交流拠点施設」(愛称:ライトキューブ宇都宮)のプロモーションイベントが開催された。
施設の紹介では、まず東京・宇都宮間最短49分、仙台・宇都宮間最短65分というアクセスの良さ、隈研吾氏監修のもと宇都宮市の景勝地である「大谷(おおや)の奇岩群」をイメージして設計された施設の外観、そして施設内部の詳細について説明が行われた。
↓参考記事:施設の詳細についてはこちらの記事で解説しています
開館時間は午前9時から午後10時(要望に応じて時間外の利用も可能)。予約受付の開始時期は、使用するホールや部屋によって異なる。
またホール、会議室、控室、パントリーなど、諸室の使用料も説明された。施設の全諸室を使用する場合(全館使用)は、平日1,698,100円、休日1,883,200円となる(各室の料金など詳細はHPで確認できる)。
次に栃木県総合文化センター、宇都宮市文化会館、栃木県立宇都宮産業展示館など、宇都宮市内の他のコンベンション施設や、市内に120軒以上(5,000室以上)ある宿泊施設について紹介がなされた。
また、宇都宮観光コンベンション協会によるMICE開催サポートについても解説された。
同協会は、計画・準備段階から開催時まで、MICE開催について手厚いサポートを行っている。
開催地決定のサポート
事前視察の受け入れ、行政との調整(後援名義依頼など)、事前調査など
会場選択サポート
会場、宿泊施設のプランニング
開催準備サポート
コンベンション関連業者の紹介、コンベンションの広報・宣伝
参加者歓迎サポート
JR宇都宮駅に歓迎看板の設置、宿泊施設・観光案内所等に歓迎ビラの掲出、バナースクリーンの貸出
開催・運営サポート
アトラクションの紹介 (観光地、グルメなど)、お弁当・ケータリングの共同受注・紹介、お土産コーナーの設置、手提げ袋の販売(有料)、コンベンションバックの提供(無料)
アフター コンベンション
観光パンフレットの提供、観光ガイドの派遣
次に、宇都宮市内で開催される国内・国際コンベンションを対象にした補助金制度について説明がなされた。
交付要件を満たせば,国内コンベンションに最大300万円、国際コンベンションに最大500万円の開催支援補助金が交付される。
(参考記事:補助金制度について詳しくはこちら↓)
https://www.eventbiz.net/?p=82386
最後に以下の2名による基調講演が行われ、また、栃木県出身の漫才コンビU字工事による宇都宮市の観光地・グルメなどの紹介ムービーも公開された。
小島規美江氏(JTB総合研究所 主席研究員MICE戦略室長)は、「アフターコロナを見据えたMICEの地方開催における可能性」と題し、ウクライナ情勢や感染症に対する現在の世界のMICE業界の反応、データからみる今後のMICE開催の傾向、日本で多く開催されてきた国際会議の分野は何か、地方開催において求められていること、海外のPCO・ミーティングプランナーが考えていることなどを解説した。
岸博幸氏(慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授)は「コロナ後に目指すべき地方活性化の方向性〜MICEがもたらす新たな交流〜」と題し、日本経済・地域経済は感染症が原因で悪くなったわけではなく、原因の根本に生産性の低迷があること、地方経済において生産性を高めるにはデジタル化の推進・効率化だけでなく、イノベーションを作り出す必要があること、すでに地元にあるものの新しい組み合わせでイノベーションを作り出せること、宇都宮市には企業の研修、業界団体の会議などを誘致できるポテンシャルが十分あること、SDGsが重要視され現在、企業は地方経済に関わりたいモチベーションが上がっていること、自身が自治体の顧問として地域活性化に取り組んでいる沖縄の実例などを解説した。