日本食品機械工業会は6月7日から10日までの4日間、東京ビッグサイト東展示棟全館を使用し「FOOMA JAPAN 2022(国際食品工業展)」を開催する。出展者数は過去最多の865社となる。
東京ビッグサイトでの開催は3年ぶり。2020年は大阪で開催予定だったが新型コロナの影響で中止となり、21年は愛知・常滑のアイチスカイエキスポで開催した。
45回目となる今回、“Restart FOOMA”をテーマに展示分野を拡大し、総菜、フードテック、省エネ分野を新設する。また、スタートアップゾーンを設け、19社出展のもと会期中は連日ピッチプレゼンを実施。食技術のオープンイノベーションを加速させるとともに、ビジネスマッチング機会の創出を目指す。
研究開発の成果を顕彰する「FOOMAアワード」も創設。生産性の向上や省人化などさまざまな課題の解決、新たな食品開発への貢献、食文化や安全性の向上に資する食品機械・装置を表彰し、受賞製品は特設コーナーにて展示される。応募総数は37件で会期初日の6月7日に最優秀賞を決定し、同日に予定されているレセプション内で表彰式を執り行う予定。
会期中はフードテック、食のDXやカーボンニュートラルなど、最新トレンドを踏まえたセミナーやパネルディスカッションを実施する。新たな取組みとして6月8日には来場者参加型企画「食品製造ライン自動化推進プロジェクト2022 to 2024―問題の整理から解決までの取り組み―」を行う。モデレーターに立命館大学の川村貞夫氏を迎え、研究者と食品機械メーカー、来場者による討論がされる。同企画は会期終了後にアーカイブを公開する。
来場者向けの新サービスでは会期初日の午後より遠隔地から出展ブースを体験できるバーチャルツアーを実施。自ら視点を動かしながら製品を見たり、動画による技術説明を受けることができる。また、新たにアプリをリリース。事前登録からお気に入り出展者リストの作成、セミナーの聴講申込などが可能。会場内キッチンカーの割引クーポンなども配布される。
展示会実行委員会の南常之委員長は「実行委員会に加え運営企画委員会を設け、さまざまな企画開発に取り組んできた。食品製造におけるあらゆるソリューションが得られる総合展が目指すビジョンだ」と語る。