【政府】ゴールデンウィーク中のイベント・施設利用について考え方を示す

4月27日、新型コロナウイルス感染症対策分科会が開催され、大型連休中の感染拡大の防止について案が示された。

感染状況については、以下のように分析。

・新規感染者数は、全国的にみれば、緩やかな減少が続いている。

・ただし、地域によって感染状況の推移に差があり、直近1週間の移動平均が昨年末からの感染拡大のピークを上回っているところもあり、年代別の新規感染者数では、依然として 10 代以下と 20 代の割合が高い状態が続いている。

・首都圏では全ての年代でおおむね減少傾向であるが、沖縄県では、全ての年代で新規感染者数が増加しており、特に10代以下の増加が顕著であり、また、高齢者の増加も継続しており、今後、他の地域でも高齢者の感染状況を注視していく必要がある。

・感染場所としては、依然として学校等が最も多く、次いで事業所、保育園・幼稚園等となっている。学校等の割合は足下で増加傾向にある。また、20 代では飲食店の割合が減少し、事業所が最も多くなっている。

・クラスター事例については、飲食店においても一定数が生じているが、全体に占める割合は大きくなく、学校・教育施設、児童福祉施設、高齢者施設、職場等が大きな割合を占めている。

・上記のとおり、新規感染者数について、足下で全国的に緩やかに減少しているもの、地域によっては増加傾向が続いており、今後の動向を注視する必要がある。一方で、病床使用率・重症病床使用率は低い水準にあり、また、既に高齢者のワクチン3回目接種率は8割を超えている。

こうしたことから、現時点で、都道府県から「まん延防止等重点措置」適用の要請はなく、直ちに重点措置を適用する状況にはないとした。

また、大型連休における感染対策については、大型連休においては、人々の行動が活発化し、人と人との接触機会も増えることが予想されるが、安全安心に過ごし、感染拡大を防止しながら、社会経済活動を維持・回復していくために、「基本的な感染対策を徹底する」「日常生活の中で積極的に検査を受ける」「 若者を含めてワクチン3回目接種を早めに受ける」ことが必要だとした。

その上で、具体的に特に以下のような対策が必要な場面・場所における感染防止に取り組むことが必要とした。

■イベントについて

イベント主催者等においては、イベントの規模等に応じて、感染防止安全計画による対策を徹底する。

都道府県は、観客の広域的な移動やイベント等の前後の活動で生じる感染拡大リスクを抑制するため、イベント等の前後の活動における基本的な感染対策の徹底の呼びかけ等を行う。

イベントに参加する人は都道府県の当該呼びかけに従い、基本的な感染対策等を徹底した上で、参加する。必要に応じて、積極的に事前検査を受ける。

■移動(特に帰省する場合の事前検査の呼びかけ)

風邪症状等体調不良が見られる場合には外出・移動は控える。

移動中は基本的な感染対策を徹底し、移動先では感染リスクの高い行動を控える。

旅行や帰省等で移動する場合には、事前に、ワクチン3回目接種又は検査を受ける。

特に帰省する場合には、地元で高齢の親族など多くの人との接触があることから、ワクチン3回目接種をしていない人は、出発前に抗原検査キット等による検査を受ける。

都道府県においては、これらの検査の需要増加に対応するため、駅・空港等での臨時の無料検査拠点を整備する。

■大規模集客施設

ショッピングモール、百貨店、運動施設、遊技場、映画館など多くの人が訪れることが予想される施設について、業種別ガイドラインの遵守や基本的感染対策の実施を改めて徹底する。

特に、入場者が密集しないよう整理・誘導や混雑状況の可視化、換気の徹底等に注意する。

■飲食店

感染対策が講じられている店舗を選んで、基本的な感染対策を実施した上で利用する。

大人数、大声、長時間、三密を避け、換気等を徹底する。