8月に開催される音楽フェスティバル「ロック・イン・ジャパン」と「サマーソニック」の各事務局は、ホームページ上でマスクの着用について共同声明を掲載した。
共同声明は「夏フェスに於けるマスク着用のガイドラインを、ロック・イン・ジャパン、サマーソニックはこう考えます。」と題し、その中で「新たな感染者の増加、例年より早い梅雨明けに猛暑など、向き合わなければならない課題もあります。そうした状況を踏まえ、真夏の8月に首都圏で行われる私たち2つのフェスはマスクの着用について共通の指針を出し、参加される方の健康と安全を守りたいと考えています。それは基本的に、マスクを外せるところではマスクを外そうというものです。言うまでもなく夏の野外フェスの環境は厳しいです。熱中症のリスクは高まります。その中で常時マスクを着用するのはよりリスクを高めます。国のガイドラインに準じてルールを運用していきます。」と述べ、国のガイドラインに準じてルールを運用し、その上でマスクを外せるところではマスクを外すといった方針を示した。
なお、2つのフェスは会場レイアウトも運営環境も違うため、個別のルールを設定する。
詳細に関しては上方針を基本としながら、政府による屋外での着用についての考え方および音楽業界団体のガイドラインをふまえ、今後の感染状況などの推移を見ながら、開催が近づいた段階で最終方針をアナウンスする。
なお「ロック・イン・ジャパン」は6月時点で以下のような新型コロナウイルス感染症対策を発表している。ワクチン接種証明やPCR検査での陰性証明の提示などは、現在の状況では実施しない方針だ。
開催環境について
- 全エリア屋外での開催
- 10万人以上でも収容可能な広大な会場
- スタンディングでのライブ鑑賞
入場に際して
- 入場時の検温の実施・来場制限
- 電子チケット・顔認証による本人確認
- 入場時間指定による分散来場のお願い
- マスク着用
会場内での感染症対策
- 周囲の人との十分な間隔の確保
- 大声での歓声や合唱・接触行為の禁止
- こまめな手洗い・手指消毒のお願い
- ステージエリア内への食べ物の持ち込み禁止
- 飲食エリアにおける衛生面の徹底
- 規制退場の実施
その他のお願い
- アクセスバスツアー利用の推奨
- 交通系ICカードの事前チャージ
- 新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の事前インストール
- フェスティバル参加前後における感染症対策の徹底