JAPAN TECHにてXRグラス「MiRZA(ミルザ)」を展示する。
MiRZAは2024年10月に発売したNTTコノキューデバイス製のXRグラス。着脱のしやすさ・疲れにくさを重視し、約125gの軽量で一般的なメガネに近い形状を実現。MiRZAと無線接続したスマートフォンを用いてハンドジェスチャなどでコンテンツを操作できる。
CES 2025では以下のコンテンツを展示予定。①MR技術により技術継承、人手不足、安全確保などの課題を解決する遠隔作業支援ソリューションを体験する「NTT XR Real Support」。②コノキューのバーチャルアーティストユニット「Tacitly(タシットリー)」による音楽ライブを、MiRZAを通してまるで目の前で歌って踊っているように視聴できる「Tacitly ARミュージックビデオ」。③XRAI(エックスレイ)が提供する多数の受賞歴のあるアプリXRAI GlassをMiRZAで体験する「XRAI Glass-文字起こし・通訳アプリ」。④“ルーム”と呼ばれる空間に画像や動画などのコンテンツを配置・保存して、持ち運べるサービス「AR ROOM」。⑤MiRZAをかけると周囲が360度キャンバスになり、指先だけで空中に立体的な絵を描ける「AR Painting」。
また、複数のカメラで現実空間を撮影し、3Dデータ化して自由視点で再現する映像技術「ボリュメトリックビデオ」のデモコンテンツとしてMiRZA上で見ることも可能。
韓国のソウルに本社を置く電子部品メーカーであるLGイノテックは、CES 2025で車両照明モジュール「ネックスライドA+」や、LiDAR(光検出測距)、自動運転用センシング部品など、差別化されたさまざまな製品を発表する予定。
CES 2025イノベーションアワードを受賞した「ネックスライドA+」は、自動車の前方照明モジュールに面光源を適用。一般的な点光源と異なり、表面全体に均一に光を放射する。独自の面光源技術により追加部品なしで均一な明るさを実現し、既存製品よりモジュールを40%薄くした。空間の効率的な活用と車両設計の柔軟性の向上を可能とする。
また、高耐熱樹脂コーティングやフィルム技術の適用により放熱性能が向上し、明るさも従来の後方照明製品に比べて5倍向上。デイタイムランニングライト(DRL)世界法定基準である500cd(カンデラ)をクリアしている。
ブースではグループ会社であるKyocera AVX ComponentsやKyocera SLD Laseの製品も展示。
” Technology Advancing Mobility, for Engineers Driving the World Forward”をコンセプトに、高精細空中ディスプレイやAI測距カメラ、水中光無線通信など、モビリティ社会の実現に貢献する部品からシステムまで同社グループの製品・技術を紹介する。
JAPAN TECHブースに出展。独自の特許取得技術を活用したハプティックデバイス「FeelFuse」を初公開する。
FeelFuseでは振動刺激及び回転せん断刺激(皮膚の上を捻るような刺激)によって多様な感覚を提示可能。指先のモジュールでは振動刺激を加えることで何かを持ったり撫でたりといった身体表面の感覚を提示する。手首のモジュールでは回転せん断刺激を加えることで、何かに引っ張られたり重さを感じるなど身体内部の感覚を再現。これらの振動刺激と回転せん断刺激が調和することで、多様な感覚を生み出し、現実に近い触覚体験を実現する。
ブースでは動物との触れ合い体験、危険な場所での作業体験、果物を絞る体験のデモを予定。
初出展となる今回、「Impact of the Small(小さなものづくりが、大きく社会を変える)」をテーマに出展。創業以来、大切にしてきたものづくりの理念「小・少・軽・短・美」を通じた、社会課題の解決に共感する仲間づくりを目的に掲げる。
「小・少・軽・短・美」とは、製品はコンパクトに(小)、シンプルに(少)、軽く(軽)、スピーディーに(短)開発し、その調和は必然に美しいもの(美)になる、という理念。会場ではそれを体現した製品例としてスズキが日本で生産・販売している軽トラック「スーパーキャリイ」を参考出品。また、電動車いすの技術を応用した「電動モビリティベースユニット」を展示。さらに、協業例としてApplied Electric Vehicles(Applied EV)、Glydways(Glydways)それぞれの車両を展示・紹介する。
Japan Tech内に出展。電源不要かつ軽量柔軟で服のように手軽に着られるアシストスーツの製品展示・ピッチを行う。
今回、米国・カナダでの市場調査の結果を反映した製品を展示。現場の声に寄り添いたいという考えから、ユニフォームの中にアシスト機能を追加した。また、安全ベストとアシストスーツの両方を着用する手間を省き、利用者のコストメリットもある。安全ベスト(ユニフォーム)+アシストスーツの形状を提案する。
また、CES2024で紹介し大好評だったアシストスーツをデザイン性、装着性、利便性を向上させて展示。空気圧人工筋によるアクティブな支援ができる、まるで衣服のように軽量柔軟。主に荷物の持ち上げ時に背中から腰にかけて筋肉を支援する。実際に会場で着用することも可能。
タダノ(LVCC, West Hall – 6552)
初出展となる今回、「Safety. Every day. Every lift.」をコンセプトに、吊荷制御や周辺監視などの安全な建設現場を実現するための技術研究所の取り組みを展示。業界内外に幅広く技術・ソリューションをPRすることで、新たなパートナーの発掘、イノベーションの発見を期待する。
自動運転のためのオープンソースソフトウェア「Autoware」を基盤とした自動運転レベル4の実用化に向けたソリューションと、自動運転のためのAI開発をスケールさせるプラットフォーム「Co-MLOps」のデモを実施する。
展示内容としては①AI Pilot:自動運転車両に搭載したセンサーによるCES会場のライブセンシング、②Open AD Kit:車載向けECUを用いた、SOAFEE準拠のアーキテクチャに基づくクラウドネイティブなAutowareのプランニングとパーセプションのデモ、③AWSIM:東京・お台場のバーチャル空間を走行する車両シミュレーションおよびリアルタイムシステムモニタリング、④Co-MLOpsプラットフォーム:データ検索・可視化およびアクティブラーニング機能のハンズオン、⑤Co-MLOpsリファレンスAI:データ収集車両(画像右側)に搭載したセンサーシステムを使ったライブパーセプションを予定。
日本パビリオンブース内で、TBSテレビとWOWOWが共同開発した映像・音声・制御信号伝送ソフトウェア「Live Multi Studio(略称:LMS)」を使い、ラスベガスの会場と東京・赤坂のTBSを繋いだ、リモートプロダクションのデモを予定。LMSは2024年3月に一般提供を開始。TBSのテクノロジービジネスを牽引する製品であり、一般的なインターネット回線を用いて放送局クオリティーの映像伝送を行うことができる。特許を取得した“Multi Latency”(ひとつの帯域から、超低遅延映像と遅延ありだが高品質な映像を作ることができる機能)が最大の特徴で、ポート開放不要で簡単接続、制御信号の送信も可能。
映像制作分野はもちろん、VTuber事業、イベントやメディアアート、機器遠隔制御など多くの分野から注目を集めている。
DIC(LVCC, South Hall 3 – 40726LVCC, South Hall 3 – 40726)
CES Innovation Awards 2025 Honoreeを受賞した、全方位マルチコプター「HAGAMOSphere(アガモスフィア)」のプロトタイプを初出展。8つのプロペラの回転を独自のアルゴリズムで制御することで、機体を傾けることなく移動することができる。さらに、幾何学形状の球体ガードを装着することで、地上を転がって自力で移動することも可能。陸上や空中、両方での活動に対応し、ドローンの活躍の幅を広げる。
Hisense will redefine smart living at CES 2025 under the theme “AI Your Life”
パイオニア(LVCC, West Hall – 3528)
創業以来培ってきた車室内サウンドに関する知見や、コネクティビティ、センシング、AIといった新たな強みを活かしたさまざまな商品・サービスを展示。SDV(Software Defined Vehicle)時代に向けたサウンド統合プラットフォームや二輪向けのコネクテッドソリューションを初公開する。
展示内容は、①SDV時代に最適な、拡張性の高い独自のサウンド統合プラットフォーム、②二輪用コネクテッドソリューション、③車載カメラ用高性能AIコンピューティングプラットフォーム、④コネクテッドドライブレコーダーソリューション、⑤モビリティデータや位置情報を活用したソリューションサービス。
同社の開発したパワード義足「Bio Leg」を展示。従来の義足にはないパワーアシスト機能によって新しい歩行体験を提供しており、2024年5月には米国医療保険の適用承認を取得。同年8月には米国市場での販売と納品が開始され、すでに多くの顧客からその技術力と快適性について高く評価されている。
CES2025においてはAccessibility & AgeTech部門の最高賞である「Best of Innovation」を受賞し、「Innovation Awards Show Case」に特別展示される。
ヴァレオ(LVCC, Central Plaza – CP-709)
フランス・パリに本拠を置く自動車部品メーカーである同社は、ブースで電動化、ADAS、ライティング、持続可能性に関する最新テクノロジーを紹介。また、Piero’sの駐車場に設けるデモンストレーション・エリア(355 Convention Center Drive)では、ヴァレオのSDVソリューションに関する全ての製品を展示するほか、実演エリアでソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)向けの包括的なソリューションを紹介する。
新しいフルカラー1.0mm薄型ウェーブガイドと、超薄型0.7mmウェーブガイドに加え、µLED(マイクロLED)からフルカラー超小型LCoS(Liquid Crystal on Silicon)プロジェクターまで、さまざまなディスプレイエンジンを展示。
また、マイク、スピーカー、内蔵カメラを搭載したフルカラーの双眼モデルを含む、複数の新しいOEM Ultraliteスマートグラスのリファレンスプラットフォームも展示する。
Hyundai MOBIS(LVCC, West Hall – 4440)
ソウル特別市に本社を置く自動車部品メーカーであるHyundai MOBIS(現代モービス)は、「Beyond and More」というテーマのもと、人と関わりコミュニケーションする「ヒューマンテック」を通じて、ユニークなユーザー体験を提供する。
CES 2025では「ホログラフィック・フロントガラス・ディスプレイ」、「ヒューマンセントリック・インテリア照明システム」、脳波基盤の運転注意散漫ケアシステム「M.Brain」といった3つの技術を紹介する。
ドイツのグローバル光学企業ZEISSと共同開発した「ホログラフィック・フロントガラス・ディスプレイ」は今回が初公開となる。同製品は運転席から助手席まで車両のフロントガラス全体にさまざまな運転情報、ナビゲーション、インフォテインメントデータをパノラマ投影する。フロントガラスに特殊な光学フィルムを設置し、運転者はこの革新技術を通じて開放感と広々とした感覚を確保しながら、さまざまな情報にアクセスできるようになる。現在量産されていない次世代ディスプレイ技術として、早ければ2027年に実際の量産を開始する計画だ。
Penetrator(Venetian Expo, Hall G – 61000、61001)
JAPAN パビリオンの出展企業の一社として出展。2024年11月にリリースした不動産取引支援SaaS「WHERE」グローバル版を展示する。「WHERE」は衛星×AI×登記情報システムで、宅建業者及び関連業社の業務効率化及び最大化を目指す。グローバル版では全ての画面が英語翻訳に対応し、米国全土における不動産オーナーの情報取得が可能となった。
Honda(LVCC, West Hall – 4640)
2026年からグローバル市場への投入を予定しているEV「Honda 0(ゼロ)シリーズ」のプロトタイプ2車種を世界初公開するとともに、Honda 0シリーズに搭載を予定している独自のビークルOSを発表する。
HondaはCES 2024においてHonda 0シリーズと、その開発アプローチである「Thin, Light, and Wise.(薄い、軽い、賢い)」を発表した。CES 2025では1月7日(火)にプレスカンファレンスを開催し、Thin, Light, and Wise.の中でも特に“Wise”にフォーカスを当てたプレゼンテーションを行う。Honda 0シリーズに搭載する独自のビークルOSや自動運転技術がもたらす提供価値を紹介するとともに、ソフトウェアデファインドビークル(SDV)としての価値を支えるSoC(System on Chip)半導体の概要を発表する。
また、カーボンニュートラルの実現に向け、Honda 0シリーズと共に展開する新たなエネルギーサービスについても紹介する予定。
MIXI(Venetian Expo, Halls A-D – 52673)
CES Innovation Awards 2025 において「Robotics」部門を受賞した会話AIロボット「Romi(ロミィ)の新モデル「Romi(Lacatanモデル)」を出展する。プロトタイプ版では、新たに搭載する「視覚機能」や「自然なタイミングの会話・相づち」「人間のような自然な声」のデモを体験可能。
ミクロスソフトウエア(Venetian Expo, Hall G – 61217)
JAPAN TECH ブースに出展。ロボットがAIを活用して人と自然なコミュニケーションを行い、各種センサーを通じてデータを取得する「DTage」を紹介する。データをAIで分析し、ブロックチェーン技術を用いて安全に記録することで、セキュリティとプライバシーを確保しながら、データの価値を最大限に引き出すもの。
ブースではロボと人が家族や親しい友人と話すような自然で率直な会話を行い、その会話内容を分析してユーザーのメンタルヘルスの状況を数値でビジュアルに示すソフトウェアサービスを展示。健康経営での活用などを想定している。また、ロボット同士が健康に関して会話する様子も展示する。
MICE4団体による初の合同交流会が開催
2月14日に日本コンベンション協会(JCMA)、日本展示会協会(日展協)、日本イベント産業振興協会(JACE)、MPI Japan ChapterのMICE4団体による、合同交流会が東京・港区のアクアシティお台場で開催された。ARを使った競技「HADO」でチーム対抗戦を行い、その後は会場をカフェに移し交流会を実施。若手を中心に約50社から200人近くが参加した。
自工会がB to Bイベントの開催を検討 日本自動車工業会(自工会)は3月22日の記者会見でB to Bイベントの開催を検討していることを明らかにした。2023年にはリニューアルした世界最大級の自動車展「JapanMobilityShow(旧:東京モーターショー)」を開催しており、隔年開催のため従来であれば展示会のない年になるはずだった。
東京ビッグサイト周辺で「フォーミュラE」が開催
3月30日・31日に東京ビッグサイト周辺で「電気自動車のF1」とも呼ばれる「Formula E 2024 Tokyo E-Prix (フォーミュラE東京大会)」が開催された。また、それに合わせて関連イベント「E-Tokyo Festival 2024」が東京ビッグサイト東1~3ホール、西1~4ホール、西アトリウムで行われた。
「JAPAN MOBILITY SHOW」と「CEATEC」の併催が発表
日本自動車工業会(自工会)は5月23日の記者発表会で、2024年10月に「JAPAN MOBILITY SHOW」と国内最大級のIT・エレクトロニクス展「CEATEC」を幕張メッセで併催すると発表。同時に2024年はB to B 、2025年はB to Cといったように、B to B(プロセスイヤー)とB to C(ショーイヤー)を交互に回していく方針であることを明らかにした。
MICE4団体合同モルック大会が開催
8月6日、東京・千代田区にある御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターで、日本コンベンション協会(JCMA)、日本イベント産業振興協会(JACE)、日本展示会協会(日展協)、MPI Japan ChapterのMICE4団体が合同で「モルック大会」を開催。モルックとは木の棒(モルック)を投げて倒れた木製のピン(スキットル)のスコアを競う、フィンランド発祥のカジュアルスポーツ。若手中心に70人以上が参加し、交流を図った。
「JAPAN MOBILITY SHOW」B to Bイベントの名称が決定
日本自動車工業会(自工会)は8月20日、10月に開催する「JAPAN MOBILITY SHOW」B to Bイベントの名称を「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK」に決定したと発表した。
「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK」が初開催 10月15日から18日まで幕張メッセで「JAPAN MOBILITY SHOW BIZWEEK」が初開催された。併催は25周年を迎えた「CEATEC」。会期中には「JAPAN MOBILITY SHOW 2025」を東京ビッグサイトを中心に、2025年10月30日から11月9日までショー形式(B to C)で開催することも発表された。
会場に着き、最初に体験したのがおもてなし×AR『Welcome to Mk_3-うぇからぼ-』だ。ARアプリを起動して会場の入口にカメラを向けると、CMIセンターのオリジナルキャラクターであるイグアナの「いぐっち」が花火と共に盛大に出迎えてくれた。それに導かれるようにしてエレベーターで2階へと移動すると、メイン会場のエントランスでは先ほどのいぐっち(いつの間に先回り?)に加え、同じくCMIセンターオリジナルキャラクターで猫の「カミール」、蛾の「もるるん」がカラフルな装飾と共に歓迎してくれた。ちなみにこの3匹のキャラクターの頭文字はつなげると「CMI」になるという、なかなかニクいネーミングだ。個人的に好きな造形のキャラクターだったのでグッズはないのかと聞いたところ、現時点では販売されていないとのこと。残念。
堀 私はもともと広告会社にいました。広告会社で展示会というものを見てきましたが、広告のゴールはブランドビルディングやイメージの構築です。その中で、展示会に興味を持った理由は「費用対効果」がはっきり見える点でした。
広告の目的は購買につなげることですが、展示会は商談を通じて購買に直結するところが面白いなと。特にB to Bの分野では、確実に購買に結びつく手段として展示会が有効だと感じたんです。例えば、B to Cの商品とは異なり、B to Bでもリアルな購買の場として展示会は魅力的でした。広告業界はB to Cに強いですが、展示会業界も別な意味で非常に魅力的だと気づいたのです。
広告業界は約7兆円規模のビジネスで約15万人が働いていますが、展示会業界はまだまだ規模が小さいです。ただ、その魅力は非常に大きいと感じました。広告業界で働きながら、展示会の可能性を見出したのが、私の出会いでした。