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【海外ニュース】ドイツ・フランクフルトで繊維関連2展を同時開催~techtextil / texprocess~

【P1】テクスタイルメッセフランクフルトは、5月9日から12日までの4日間、ドイツ・フランクフルト国際見本市会場で、産業用繊維・不織布の国際専門見本市「techtextil」と、縫製機器と関連技術の国際専門見本市「texprocess」を同時開催する。

テクテキスタイル2017は、全てのアプリケーションに対応するテクニカルテキスタイルと不織布の全分野を網羅し、機能性アパレルおよびスマートテキスタイルが今回の注目分野。テックスプロセス2017は、デザイン、裁断、IT、縫製、接合、刺繍、テキスタイル装飾・テキスタイル仕上げ、物流などの最先端の技術が集結する。

どちらも隔年開催で、2015年には両展示会合わせて、54カ国・地域から1662社が出展し、4万2000人が来場した。3月13日に開催された記者会見で、メッセフランクフルトGmbHのテキスタイル関連見本市総責任者のオラフ・シュミット氏は「テキスタイルに関連する50の見本市を世界10カ国で展開しており、今年10月にはアフリカのエチオピアでも3つの見本市を初開催する。今回のテクテキスタイルとテックスプロセスでは前回の総出展面積を超えるスペースがすでに契約済みで、安定した成長を続けている」と述べた。

ほかにも、テクニカルスタイル市場について、グローバル化が進み、建築やエネルギー、衣服、モビリティ、健康など幅広い分野で活用されていることから、成長の著しい産業だと紹介。テクテキスタイル内では、新たな領域として宇宙に注目し、欧州宇宙機関とドイツ航空宇宙センターの協力のもと、特別展示エリア「Living in Space」も設置し、航空宇宙業界におけるテキスタイルの使用例をはじめ、アプリケーションを幅広く展示する。

テックスプロセス内には、日本縫製機械工業会(JASMA)が初のジャパンパビリオンを開設することも発表。これまで単独で出展していた中小会員企業や新規中小企業が対象で、JASMAのほかに4社で構成される。大手ミシンメーカ各社と同じフロアに出展することで日本製品の高度な信頼性や優れた技術力をアピールする狙いだ。

【インタビュー】日本の職人技は注目を集めるチャンス~HOMI9月展~

フィエラミラノは9月15日から18日までの4日間、ライフスタイルトレードショー「HOMI」(旧MACEF)第8回展をロー・フィエラミラノ国際見本市会場で開催する。同展は1月と9月の年2回開催しており、今年の1月展では前年比+4・5%の8万51
15人の来場を記録した。同展のジェネラルマネージャーであるクリスチャン・プレイアタ氏に話を聞いた。

―HOMI9月展の見どころを教えてください

クリスチャン・プレイアタ 氏

10カテゴリーに分かれたサテライト展示だ。それぞれリビング・ハビッツ、ホーム・ウェルネス、フレグランス&パーソナルケア、ファッション&ジュエル、ギフト&イベント、ガーデン&アウトドア、キッズスタイル、ホーム・テキスタイル、ホビー&ワーク、コンセプトラボに分かれている。ウェルカムエリアでは展示情報を入手することが可能だ。VIPバイヤー向けのビジネスラウンジも用意してある。
デザインとテクノロジーの融合も重要であり、HOMI SMARTでは最新テクノロジーが商品開発にどのように役立つかを提案していく。
HOMIは雰囲気づくりを重視しており、エレガンスでスタイリッシュなコンテンツからビジネスプラットフォームを提供する。

―現在のトレンドについてお聞かせください

あらゆるコンテンツで追求し続けている。物流の変化が大きく、5〜10年前まではウェディングリストが一般的だったが、近年ではグルメなどライフスタイルに近くなってきている。来場者ニーズも変化しており、過去2年で建築家や事務所が3%から13%に増えた。ホテルや住宅の建設会社も目立ってきている。

―日本からの出展や来場の状況はいかがですか

現在進行形で知ってもらう努力をしているところだ。日本企業には大きなチャンスがあると考えていて、伝統工芸などを見ると、歴史に裏打ちされた知識などイタリアと共通の価値観を持っていることが分かる。布や陶器、木のノウハウも積み上げており、職人による
商品はバイヤーの注目の的となるだろう。HOMIへの出展を世界進出への足掛かりにするとともに、日本のバイヤーにも積極的に足を運んでもらいたい。

【インタビュー】“海”の魅力が大集合 スクーバダイビングのすべてが一堂に~マリンダイビングフェア2017~

マリンダイビングフェア実行委員会は4月7日から9日の3日間、池袋サンシャインシティコンベンションセンターで「マリンダイビングフェア2017」を開催する。

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同展は国内や世界各地のダイビングエリア、リゾート、水中写真やダイビング器材、マリングッズなど、海やダイビングに関する情報を提供する。透明度が高くマンタや珍しい生き物に出会える海であることや、アクセスが良好なこと、日本のガイドダイバーが多いことなどにより、日本人ダイバーに人気のスポットとなっているパラオのほか、モルディブやインドネシア、フィリピンなど世界各国からダイビングショップや観光庁が出展を予定している。
ほかにも800点以上の水中写真が集まる公募展“地球の海フォトコンテスト2017”や、VR映像で沖縄の水中洞窟探検を体感できる“ドームプラネット”特別上映、多彩なセミナープログラム、ステージイベントなど、ダイバーもダイビングをこれからはじめる人も楽しめる内容となっている。

水中造形センターの設立者であり、水中写真の第一人者でもある舘石昭氏が“世界中の海の素晴らしさを多くの人に伝えたい”との思いから、48年前に日本初のスクーバダイビング専門誌「マリンダイビング」を創刊。その後、ダイバーや一般の人々と直接触れあえるような、より立体的な場を求め、同展を発足した。第一回目“世界のダイビングリゾートフェア”にはじまり、今年で25回目を迎える同展。第一回目は池袋サンシャインシティAホール半分のみを使用、20社ほどの規模での開催だったが、200社以上が集まるまでに成長を重ね、今回展はC・Dホールの2つを使用して行う。

マリンダイビングフェア実行委員会、水中造形センターの奥山政夫氏は「ダイビングの魅力は、海の中で暮らしている野生の生き物たちを見られること、“浮かんでいる”という感覚を味わえること、旅のアクセントとなること、地上とは全く違う環境を楽しめること。このフェアでは、海外の政府観光局、ダイビングショップ、リゾート、エアライン、国内のダイビングサービスなど、世界中から数多くの出展者が集まる。ノンダイバーには是非ダイビングを体験するきっかけとして欲しい。またダイバーには、今年はどこに誰と行こうなど計画する際の、情報収集の場として活用して欲しい」と話す。
ダイビングは老若男女に関わらず誰でも気軽に楽しむことができるのも魅力のひとつだという。これからのレジャーダイビングシーズンに向け、ダイビングウェアや水中カメラだけでなく、観光やホテルなどといったダイビングを取り巻く業界全体の追い風となることを期待したい。

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「マリンダイビングフェア2017」

会期:2017年4月7日(金)~9日(日)

開催時間:4月7日10:00~18:00 4月8日・9日10:00~17:00
※最終日は17:00まで

会場:池袋サンシャインシティコンベンションセンター

入場料:無料

公式サイト☞http://www.marinedivingfair.com/

「第751号 見本市展示会通信」発刊しました

見本市展示会通信

展示会やMICEなどに関する最新ニュースを伝えるタブロイド判の業界紙
「第751号 見本市展示会通信」を発行しました。

【主な記事】

・一面のニュース:<Japan注目展>マリンダイビングフェア2017、10月開催に向け出展募集開始 危機管理産業展/テロ対策特殊装備展 ほか

・<インタビュー>「Gastech」日本初開催へ byディーエムジー・イベンツ・エナジー・ジャパン

・イベント・エンタメ分野の企画・技術セミナー開催 在日カナダ大使館 ほか

・<インタビュー>日本の職人技は注目を集めるチャンス HOMI9月展 byクリスチャン・プレイアタ 氏

・<MICEプラス>MICE誘致アンバサダー8名を新たに認定 日本政府観光局 ほか

・主要見本市展示会 業種別開催データ ほか

発行について:第751号 2017年(平成29年)4月1日

【展示会インタビュー】「Gastech(ガステック)」日本初開催へ(3)

テクニカルセッションを充実

初日のメインセッションはアラブ首長国連邦の国営石油会社のCEOであり大臣でもあるスルターン・ジャーベル氏をはじめとする世界のエネルギー業界を代表する方々が、今後5年10年で何が起きるかを議論する場所で、開催国政府機関による挨拶では経済産業省資源エネルギー庁にもご協力いただく。今まではコマーシャルコンテンツが中心だったがここ数年でテクニカルな側面もフォーカスされてきていて、今回はテクニカルセッションを充実させた。日本企業からも論文が提出されているので注目してもらいたい。VIPプログラムは完全招待制で、世界の大臣クラスや企業のトップクラス250名が参加する。

その他のプログラムだが、Young Gastechでは若手育成のため入社3年目くらいまでのエンジニアやエネルギー業界を目指す学生を集める。ノミネート後に論文を提出してもらい、通った人はカンファレンスを無料で聴講できる。今回で2回目を迎えるWomen in Energyはエネルギー業界においていかに職場に多様性を持たせ、業界を生き残るかという観点で展開する。LNGプロキュアメントフォーラムは調達が大事なエネルギー業界において大きな権限を持つ燃料部長や原料部長に集まっていただくミーティング。

日本では有料カンファレンスというと全部を聞くことが目的になってしまいがちだが、海外の場合はその場にいることも大事だ。要人と話せるようにラウンジは大きくとってあり、カンファレンス中に話している人も多い。

展示面積も日本の展示会と比べると大きく、カタールガスなどは650㎡も使っている。ただブース内の建造物自体は少なく、コーヒーやサンドイッチ、あるいは夕方からのシャンパンを飲み交わしながら話をするためのスペースとなっている。2階建てのブースも多いので、物量が違うと感じていただけると思う。日本のコンソーシアムは入口付近に集中していて、東京ガスやJERAなどほかの展示会には滅多に出さないような企業を見ることもできる。

世界各国から2万5000人ほどが参加し、展示会は8割が国内で2割が海外、カンファレンスは8割が海外で2割が国内から参加をすると見込んでいる。

【初のコンソーシアム方式を導入】BACK

【業界のための業界によるイベント】BACK

【展示会インタビュー】「Gastech(ガステック)」日本初開催へ(2)

初のコンソーシアム方式を導入

以前から世界のエネルギー産業界は日本を一番有力な市場と見ていた。LNGの4割近くが日本で消費されているからだ。エネルギーを多く使う先進国を見てみると、アメリカやオーストラリア、カナダなどは自国にエネルギーを持っている。その点、日本はエネルギーをほぼ100%海外に依存していることから、世界一のバイヤーであることは間違いないだろう。2000年代前半、単独企業として世界で一番LNGを買っていたのは東京電力だ。その後、韓国ガス公社(KOGAS)に購買量を抜かれたが、2015年には東京電力と中部電力が共同でJERAを立ち上げる。これはエネルギー購買目的の会社で、単独でKOGASの購買量を抜いた。ほかにも東京ガスなど非常にLNGを消費する会社が多いので、売る側としてはぜひ日本でGastechを開催してほしいという要望があり、今回はそれに応えた形だ。

とは言え、日本での開催は容易ではなかった。今回、日本を代表するエネルギー企業10社により編成されるJapan Gastech Consortiumがホストとなって開催するが、これはGastech史上初のこと。今までホストはずっと1社で、前回のシンガポールではBGグループが、その前の韓国ではKOGASが務めた。冠スポンサーとなると結構な金額がかかるため、日本の感覚だと1社でできるものではない。2015年のシンガポールの時に次は日本でやろうという計画があったのだが、原発問題なども鑑みて先送りとなっていた。今回JERAを除く9社でスタートし、正式にJERAが立ち上がったことにより晴れてホスト10社で開催する運びとなった。面白いのがホスト10社すべてがバイヤーという点で、普通は売る側がやる。

次回はスペイン・バルセロナで開催するが、こちらもコンソーシアム方式が決定している。スペインも日本同様大きな国ではないのと、地理的に恵まれているため会社自体はたくさんあるが、1社でできるほど大きな力のあるスポンサーがいないという点から採用することになった。日本が打ち立てたコンソーシアム方式の功績によるものと言える。

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世界最大級の手作りホビーの祭典~第41回 2017 日本ホビーショー~

ccb735a66777e39b8060ecee38d1955c_s日本ホビー協会は4月27日(木)~29日(土)の3日間「第41回 2017 日本ホビーショー」を東京ビッグサイトで開催する。
同ショーはハンドメイドに携わる、メーカーや小売店などの企業をはじめ、趣味や個人で楽しむクリエイター、プロハンドメイドクリエイター、講師が一堂に会する。
今回は「Discover Handmade~上質~」をテーマに展開し、ハンドメイドの魅力のひとつである「上質」に焦点を当て、来場者や業界へ提案する。
約800のブースで作品づくりに必要な素材、ハンドメイド用品を展示・販売するほか、1日100講座以上のセミナーや、29日(土)には子どもが参加できるワークショップも実施する。
さらに有名デザイナーによる特別ステージや、パフォーマンス、「世界コスプレサミット」とのコラボ企画など、ハンドメイド初心者から上級者まで楽しめるプログラムを多数予定。
同時開催イベントは「第10回 ホビークッキングフェア 2017」「minneのハンドメイドマーケット2017」。※minneのハンドメイドマーケット2017は28日・29日のみ。

☞詳細はWEBサイトまで。

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「第41回 2017 日本ホビーショー

会期:2017年4月27日(木)~29日(土)

開催時間:10:00~18:00
※最終日は17:00まで

会場:東京ビッグサイト

入場料:1,200円(前売)1,500円(当日)
※高校生以下無料/障がい者手帳をお持ちの方とその介護者各1名無料
※3日間共通券
※前売券、当日券共に、同時開催イベントに入場可能

同時開催展:「第10回 ホビークッキングフェア 2017」「minneのハンドメイドマーケット2017」

開幕まで100日 2017年アスタナ国際博覧会

カザフスタン共和国の首都アスタナで6月10日から9月10日の93日間にわたって開催される 「2017年アスタナ国際博覧会」では〝未来のエネルギー〞をテカザフスタン共和国の首都アスタナで6月10日から9月10日の93日間にわたって開催される 「2017年アスタナ国際博覧会」では〝未来のエネルギー〞をテーマに112カ国・18国際機関が参加しパビリオンを展開する。

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日本館の出展にあたっては経済産業省を幹事省、文部科学省、国土交通省、環境省を副幹事省、日本貿易振興機構(JETRO)を参加機関として準備を進めており、3月1日には東京国際フォーラムで開幕100日前記者発表会を開いた。会の冒頭、経済産業省の小瀬達之大臣官房審議官(商務流通・国際博覧会担当)、JETROの石毛博行理事長、イェルラン・バウダルベック・コジャタエフ駐日カザフスタン共和国特命全権大使が挨拶をした。石毛氏は「今日を契機に、多くの人にカザフスタンに行って交流を深めてほしい」と語り、コジャタエフ氏は「今年1月1日から日本に対し30日までのビザ免除を始めた。ぜひカザフスタンに来ていただきたい」と期待を述べた。

続いて日本館のプロモーションビデオが上映され、日本政府代表の中村富安氏が展示内容構成と見どころについてのプレゼンテーションを行った。7月22日の「ジャパンデー」については、公式行事として津軽三味線奏者や雅楽師などによる多数のイベントが用意されていると発表した。

6ホールに拡大し過去最大規模に~ビューティーワールドジャパン~

メサゴ・メッセフランクフルト(梶原靖志社長)は、5月15日から17日までの3日間、日本最大級の国際総合ビューティ見本市「ビューティーワールドジャパン」を東京ビッグサイトで開催する。20回目を迎える今回展は、従来の東3〜6ホールに加え東7〜8ホールも使用し、過去最大規模での開催となる。

ビューティーワールド
昨年開催のようす

前回は14カ国・地域から535社が出展した同展は、ここ数年キャンセル待ちなどの状況が続いていたこともあり、20回目の開催を機に規模拡大を決定。3月3日現在、16カ国・地域から昨年比12%増の601社が出展を予定している。うち30%の180社が新規出展。
展示規模拡大により、新たな出展カテゴリーの増加やゾーニングを再編成。じっくりと商談できる場が求められていたことから、東7ホールに商談重視のエリア「プラチナホール」を新設。通路の幅を十分に取り、商談スペースやVIPラウンジ、カフェなどを配置した特別感のあるホールで、サロン導入に最適な機器や素材が国内外から集結する。
東8ホールには理美容師用とサロンの店舗運営に使えるヘア製品や技術、情報を集めた「クリエイティブヘア」エリアを新設するほか、東5・6ホールの「サロンビジネス」エリアには、新しい知識や技術の習得を求める来場者が多いことから「アカデミックゾーン」を新設する。

また、会期中は国際展示場駅前と東7・8ホール間で無料巡回バスを5〜7分間隔で運行する。
同展は、第20回開催を迎え今まで以上にビューティ関連すべてを集結し、最新情報発信の場として展開していく。

【展示会インタビュー】「Gastech(ガステック)」日本初開催へ

グローバル天然ガス・液化天然ガス(LNG)サプライチェーンなどエネルギー関係者に向けた最先端国際イベント「Gastech Japan 2017」が幕張メッセで4月4日から7日まで開催される。1972年以来世界各地で展開されており、29回目となる今回初めて日本で開催する。イベントの魅力について、運営を担当するディーエムジー・イベンツ・エナジー・ジャパンの古谷充弘カントリーマネージャーに話を伺った。

業界のための業界によるイベント

古谷 充弘 氏

Gastechは今年47年目を迎える。元々はイギリス新聞社の事業部門が始めたもので、当初は海まわりの天然ガスシッピングなど、技術寄りのカンファレンスが中心だった。現在ではコマーシャル寄りのビジネスからトレード、開発、テクニカル寄りの処理や運搬方法などのカンファレンスと展示会で構成されている。

今は世界に3つ大きな天然ガスの国際会議があり、ひとつは「世界ガス会議」。通称WGCだ。もうひとつが「国際LNG会議」。これら2つの会議は3年に1度の開催で、どちらかというと政治色が強く、世界各地で展開している。対してGastechは民間寄りで、比較的政治から離れた位置づけ。業界のための業界によるイベントという立ち位置で18カ月ごとに開催しているが、オーガナイザーがイベントの運営会社であるため、毎回コンテンツを改良しながら業界と一丸になり取り組んでいる点が特徴と言える。

18カ月ごとに開催していると言ったが、これは天然ガス・エネルギー業界が長いスパンで物事が進んでいくためだ。まずどの辺にガスがあるかを調査し、穴を掘る。見つけた後はファイナンス、法律的処理、製造、精製、不純物の除去と続く。積み込みの船を開先する基地も必要だし、ビジネスのスパンとしては20~30年ほどになる。その間に需要地が変わってしまうこともあり、近年の代表的な例としては北米がエネルギー輸入国から輸出国に変わったという大きな変化が挙げられる。

日本は欧米諸国とは異なり、原油価格の変動などに敏感なビジネスパーソンは少ない傾向にある。経済界では電気やガスの自由化などは話題になるものの、エネルギー問題の上流を語る人はほとんどいないだろう。そのため、Gastechが世間を騒がせるということはあまり感じられないかもしれないが、名実ともに世界のエネルギー機関・関連企業のトップが一堂に集まる国際会議と言える。

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