・ハード・ソフトの計画
演出照明の手法は出展コンセプトから発する、展示演出、プレゼンテーション演出、映像演出、音響演出などの各パートとの連携により決定され、いかなる時も全体進行との演出同期(同調進行)をかける必要があり、必要に応じた演出照明のハード・ソフトを計画する。
・環境的・劇場的手法
環境的演出照明と劇場的演出照明の2種類の手法を展示ブース内でゾーニングし目的に応じて基本計画に取りこむ。
例1.展示物の基本照度を確保した上、その展示什器を演出によってカラーリング照明する。さらにブース全体に点在する複数の什器がプレゼンテーション演出と同期してカラーリングが変化するといったような視覚的商品訴求を目指す。
例2.プレゼンテーションステージにおける演出手法が、エンターテイメント性をもった場合、舞台照明手法を取り入れ、演出照明を計画する。
例3.会場内照度条件により、演出手法が大きく左右されるため、ディスプレイコンセプトとあわせた計画が重要である。
・会場内照度の事前検証
会場内照度条件により、演出手法が大きく左右されるため、ディスプレイコンセプトとあわせた計画が重要である。
・会場内における太陽光の影響を検証する。
・演出照明の手法により適切な照明システムの計画を行なう。
・施工時間と演出照明の可能性の検証
演出照明は展示照明に比べ施工時間を多く費やし、オープンに向けてのリスクともなりうる。
ここまでのフローを施工時間内で収めるために、演出照明の物理的要素を検証し基本計画を決定しなければならない。
・電球寿命と展示会期間との検証
演出照明器具は一般の展示照明器具とは異なり、演色性を求めるゆえに電球の寿命が比較的短い種類を使用していることが多い。したがって、長時間点灯が求められる展示会では、コストバランスがとれるかどうかの検証が必要である。