宮地先生のワンポイント・アドバイス 展示会の壷
五感に訴える商品展示を
商品展示では、グルーピングや配置を考える場合、展示会ならではのストーリー性やテーマ性を検討したい。
(展コミvol.1抜粋)
出展の企画と計画
~企画とは?~
企画は、無から有を生み出す企ての段階で使われることが多く、「なにをするのか」が問われる。そして、出展に関するアイデアと、自らの資源(人、モノ、情報、ノウハウ、信頼など)を効果的に組み合わせ、ターゲット顧客のニーズを満足させ、夢を叶えることが企画の核になる。企画では、顧客を説得するための活動に関する基本的な考え方を明快にすることが重要である。
~計画とは?~
計画は、決まった方針を具体的にする方法論を考える場合に使われ、「どのようにするのか」が問われる。多くの競合他社が会場内でしのぎを削っている展示会の会場で、ターゲット顧客との良好なコミュニケーションを実現するための具体的な方法論を検討しなければならない。
照明は事前に十分な検討を
展示会でもっとも重要な演出の要素の一つが照明である。照明は、サイン、ブースの外観を認知させ、ブース内の歩行、また、商品、解説パネルなどを見やすくし、ステージを華やかに演出する。
展示会場全体の照明は、会場内通路を歩行できる最低限の明るさであり、自然の色を再現する効果が低い光であるため、それぞれのブースの外観や内部の照明を検討しなければならない。他のブースとの比較によって、貧相なブースに見えてしまうこともあるので気をつけたい。
(展コミvol.1抜粋)
エデュテインメントの発想へ
エデュケーションとエンターテインメントを融合したエデュテインメントの発想が大切である。(展コミvol.1抜粋 本文事例=メディアミックス、ツジ・キカイ、愛工舎製作所)
「展コミ」では、宮地先生が展示会場で実際に取材した出展企業例から、出展時のポイントとともに実践的なアドバイスを行なう誌面を展開していきます。
創刊号では「HOTERES JAPAN」でワンポイント・アドバイスを実施。その事例から(1)商品展示、(2)照明、(3)エデュテインメントの発想――の3つを軸に、効果的な出展方法や注意点を誌面で解説しました。
このコーナーでは、次回以降、下記のテーマを取り上げ、 事前のアドバイスや現場取材、クリニックなどを展開していきますので、ご期待ください。
【テーマ群】
色彩計画、ブースデザイン、ゾーニングと動線計画、サイン、シンボル・ディスプレイ、映像・音響、ステージ演出、解説パネル、印刷物、ノベルティとギフト、解説、接客、ユニホーム、商談、アンケートなど
【告知】
「INTEROP TOKYO2007」(6月11~15日/幕張メッセ)の展示会に出展を予定している企業で、出展ワンポイント・アドバイス(無料)をご希望の方は、(株)ピーオーピー(03-5687-6841)までご連絡ください。
出展の企画および実施・運営に対するアドバイス内容については、一部、雑誌「展コミ」で掲載させていただきます。
HOTERES JAPAN(国際ホテル・レストラン・ショー) 「HOTERES JAPAN2007」が3月13日から16日までの4日間、東京ビッグサイトで行なわれた。
同展はアジア最大級の”ホスピタリティと食”の専門展として知られており、今回はホテルやレストラン、フードサービス、給食業界から9万1,454人が来場した。ちなみに展示規模は860社・2,270小間だった。 展示内容は、機器・設備・サービスの新製品紹介や情報発信に加え、技能イベントやキッチンステージイベント、セミナー、シンポジウムなどの各種イベントも多彩に展開した。
宮地 克昌(みやち かつまさ)1958年東京生まれ 1980年早稲田大学 理工学部 建築学科卒。(株)乃村工藝社、(株)博報堂を経てフリーに。現在、福山大学人間文化学部人間文化学科メディアコミュニケーションコース客員教授。 (社)日本イベント産業振興協会主任研究員。イベント学会会員 |