ワンポイント・アドバイス Vol.8

宮地先生のワンポイント・アドバイス 展示会の壷

Vol.8 ワンポイント・アドバイス

ノベルティには新奇性を

現代でもカレンダーとマップは私たちの生活に欠かせない重要なメディアである。カレンダーを見ない日は無いといっても良い。また、都会で活動するビジネスマンは、地下鉄マップや道路マップが欠かせない。生活に欠かせないものに新しいアイデアを加えてノベルティにすることを考えたい。

来場者の目線で検討せよ

来場者が「貰いたい」という気持ちになるノベルティを選定したり、新たに制作したりすることは簡単ではない。来場者に喜ばれるノベルティを考えることは、顧客のニーズを満足させる商品やサービスを開発するマーケティング活動と同じように苦労する。
また、来場者が名刺を渡したり、アンケートに答えたりすることへのお礼としてノベルティが配布される場合もある。特にアンケートを集めたいときは、少し値段の高いものを選ぶだけでなく、企画・発想力が求められる。来場者の目線でノベルティを検討したい。

もらってうれしいアイテム

出展担当者は、企業イメージやブランド、企業風土に対する共感を醸成することができるノベルティを検討する必要がある。さらに、出展者の企業イメージや出展コンセプトとの一貫性がなければならない。「この努力がブランド価値を高める」と確信して努力して欲しい。

ノベルティ

ノベルティは、商品やサービスを提供する対象者(ターゲット)が集まる場所を選定し、無料で贈呈される。また、企業名やブランド名、商品名、宣伝文句などさまざまな告知を入れた広告物として販売促進のために利用される。これらの点では、ポケットティッシュやうちわ、クーポンを組み込んだフリー・ペーパーなどのギブ・アウェイ(無料配布物)と同じである。
しかし、ノベルティは、目新しいもの、珍しいもの、新しく考案されたものであることが前提となる。したがって、「新奇性」が問われ、また、新しい時代の風を感じられることが大切である。(展コミvol.8抜粋)

 

東京インターナショナル・ギフト・ショー

「第67回東京インターナショナル・ギフト・ショー」が2009年2月3日(火)から6日(金)までの4日間、東京ビックサイトで開催された。出展者数2,375社、来場者数20万175人となった今回のテーマは、”ヘルシー&エコロジカルライフスタイルの実現”で、特に「環境」への取り組みを重視した。

プロフィール
宮地 克昌(みやち かつまさ)1958年東京生まれ
1980年早稲田大学 理工学部 建築学科卒。(株)乃村工藝社、(株)博報堂を経てフリーに。現在、福山大学人間文化学部人間文化学科メディアコミュニケーションコース客員教授。
(社)日本イベント産業振興協会主任研究員。イベント学会会員